数学の定理とその証明
多項式\(P(x)\)が\(x - a\)を因数に持つための必要十分条件は、\(P(a) = 0\)である。つまり、\(P(a) = 0\)ならば、\(P(x)\)は\(x - a\)で割り切れる。
多項式\(P(x)\)が\(x - a\)で割り切れると仮定する。
このとき、\(P(x) = (x - a)Q(x)\)と表せる。ここで、\(Q(x)\)は多項式である。
\(x = a\)を代入すると、\(P(a) = (a - a)Q(a) = 0\)が成り立つ。
逆に、\(P(a) = 0\)と仮定する。
多項式の剰余定理により、\(P(x)\)を\(x - a\)で割った余りは\(P(a)\)である。
\(P(a) = 0\)であるため、\(P(x)\)は\(x - a\)で割り切れる。
したがって、\(P(x)\)は\(x - a\)を因数に持つ。
以上より、因数定理が証明される。(証明終)