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マウント・マス

数学の定理とその証明

方程式の解と係数の関係(Vietaの公式)

n次多項式P(x)=anxn+an1xn1++a1x+a0の根をr1,r2,,rnとすると、以下の関係が成り立つ。r1+r2++rn=an1anr1r2+r1r3++rn1rn=an2an、…、r1r2rn=(1)na0an





証明

n次多項式P(x)=anxn+an1xn1++a1x+a0の根をr1,r2,,rnとする。

この多項式は根を用いてP(x)=an(xr1)(xr2)(xrn)と表せる。

この式を展開し、係数を比較する。

例えば、xn1の係数を比較すると、an(r1+r2++rn)=an1が得られる。

r1+r2++rn=an1an

同様に、xn2の係数を比較すると、an(r1r2+r1r3++rn1rn)=an2が得られる。

r1r2+r1r3++rn1rn=an2an

最後に、定数項を比較すると、an(1)nr1r2rn=a0が得られる。

r1r2rn=(1)na0an

これにより、Vietaの公式が証明される。(証明終)