数学の定理とその証明
円のある弧に対する円周角は、同じ弧に対する中心角の半分の大きさである。
円Oにおいて、弧ABに対する中心角∠AOBと円周角∠ACBを考える。
円周角の定理を証明するため、点Cの位置によって場合分けを行う。
【場合1】CがABの弦上にある場合
OからCへ線を引くと、OA=OB=OC(円の半径)であり、△OACおよび△OBCは二等辺三角形となる。
三角形の外角定理より、
よって、円周角の定理が成り立つ。
【場合2】CがABの延長線上にある場合
C'をABの弦上にとると、場合1より、∠AOB = 2∠AC'Bが成り立つ。
点CをABの延長線上に移動させると、∠ACB = ∠AC'B なので、
したがって、円周角の定理が一般の場合にも成り立つ。(証明終)